代表のあいさつ
会社が25周年を迎えることになりました。人に例えれば、若造であります。25周年をひとつの節目として、会社の歴史を皆様にお伝えするのは意義のあることだと思います。
さて、ウィズウィグの歴史はNASAデータベース構築業務から始まります。NASAは業者に対して翻訳精度に関する非常に厳しい要求事項を提示してきました。ウィズウィグはこのテーマに果敢に挑戦し、NASAの信頼を勝ち取ることに成功しました。こうして、ウィズウィグは科学技術情報の正確な翻訳という挑戦を始めることになりました。
私たちの挑戦は、徐々にメディカル翻訳と新薬申請データの翻訳へと向けられるようになりました。メディカル翻訳の関連事業として、全巻ではありませんでしたが、整形外科の有名な教科書をある医学出版社とともに日本語への翻訳を行いました。また、新薬申請データの翻訳事業として、ある製薬企業の非臨床試験および臨床試験を含むすべての英語および日本語の技術文書データの、今の機械翻訳の世界で言うコーパスを作成しました。これらの事業はウィズウィグを「メディカルドキュメントの専門会社」へ方向づけることになりました。
また、ウィズウィグは、国内最大規模の医学・薬学データベースの業務委託機関としての活動を通して、メディカル、そしてライフサイエンスデータベースの抄録・索引のサービス会社としての道を着実に歩むことになりました。
時代の流れはウィズウィグをメディカルライティングの世界へと導きました。製薬企業からのこの種のサービスの依頼に対して、私たちは「応えられないのではないか」と当初は考えましたが、この要求に応えるために、社内研修を充実させ、ライティングに必要な人材を確保し、監査体制を整えるなどして、この頃では「メディカルライティングのウィズウィグ」と自負できるようになるまでになりました。
さらにウィズウィグの挑戦は続きました。治験や市販後に報告される「安全性情報報告」は、製薬企業の命取りになるほど重要なものです。ウィズウィグはこの「安全性情報報告」のデータベース業務に果敢に挑戦し、また現在もし続けています。また、安全性データベースプログラム開発にも果敢に挑戦し、安全性支援入力プログラム「WISE(R2対応)」の開発に至りました。
最近では教育こそ重要と考えて、「医学翻訳教室アンセクレツォ」を開講しました。今後は講座を充実させ、皆様が学習しやすい教室作りを目ざしていく所存です。
ウィズウィグの歴史を振り返りましたが、今の姿になるまでは試行錯誤の連続でした。挫けそうになることもありましたが、そのたびにお客様からの温かい励ましや応援などがありました。本当にお客様に感謝しております。その応援や励ましのお陰で、社員も精一杯の努力をすることができ、また、成果に結びつけることができました。
今後もお客様により良いサービスをご提供したいというのが全社一丸の強い願いでございます。品質に正直である、進歩し続けるウィズウィグを宜しくお願い申し上げます。